新設されるさいたま国際マラソン(11月15日、さいたまスーパーアリーナ発着)の主催者は19日、招待選手を発表した。16年リオデジャネイロ五輪女子代表選考会を兼ねるが、有力選手がそろうナショナルチーム(NT)からの出場者はなし。会見した日本陸連の酒井勝充強化副委員長(55)は、「各チーム、個人の考え方がある。たまたま今回はいなかった」と説明した。新規で未知の要素が多く、不参加の選手が多かったとみられる。

 NTを中心にした代表候補は1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズに集結することになり、残り2枚の切符をかけた争いが白熱しそうだ。同強化副委員長は「設定記録(2時間22分30分)に近いレースをしてくれるのが一番。ただ勝ちを目指してスローペースでは評価できない」と基準を述べた。