青学大は5時間14分8秒の2位と優勝を逃し、大学駅伝3冠の夢は消えた。

 1冠目となった先月の出雲駅伝をケガで欠場した「3代目・山の神」こと神野大地(4年)が最終8区で復帰。満を持して2冠目を狙ったが、スタートからエース服部兄弟を1、2区で配置した東洋大に主導権を握られた。競り合いを続けたが、7区で突き放され、8区の神野は27秒差でタスキを受けた。両足のケガ明けの影響からか、神野の走りは万全から遠かった。差は埋まらず、逆に1分以上の差をつけられ、東洋大に逃げ切られた。

 神野は「久しぶりのレースで思うような走りができなかった。箱根までの2カ月は死に物狂いでやっていく」と悔しさをにじませながら前を見た。原晋監督(48)は「今まで右肩上がりだったが、3大駅伝で初めて悔しさを味わった。箱根では倍返ししたい」と3冠の夢は阻止されたが、来年の箱根駅伝での連覇を誓った。