女子マラソンのリオデジャネイロ五輪最終選考会の名古屋ウィメンズ(3月13日、ナゴヤドーム発着)の記者会見が25日、名古屋市内で行われた。1月の大阪国際女子を2時間22分17秒で優勝した福士加代子(33=ワコール)はゼッケン101番の一般参加で、選手の中に名を連ねた。

 福士は、大阪国際女子で日本陸連の設定記録2時間22分30秒を突破。リオ五輪代表が確実視されるが、名古屋で設定記録を2人以上の選手がクリアした場合、選考要項上はわずかながらも落選の可能性が残っている。

 福士陣営の永山監督は「日本陸連から(五輪)当確という言葉がないので」との理由で名古屋出場を表明。メダル候補の強行出場に、今月21日には日本陸連の強化トップである麻場強化委員長が「名古屋に出ることを避けてもらいたい」と異例の要望を出していた。ただ「当確」を出せない従来のスタンスは変えていなかった。

 招待選手には、12年ロンドン五輪代表の木崎良子(30=ダイハツ)、04年アテネ五輪金メダルの野口みずき(37=シスメックス)らがエントリーした。