約3万6000人が参加して行われ、実業団を中心におおむね日本人ランナーは総崩れしたが、初マラソンの青学大・下田裕太(2年=19)が、10代の日本人マラソン記録を大幅に塗り替える2時間11分34秒で、日本人では2位(全体10位)に食い込んだ。

 また、一色恭志(3年)も同3位に続くなど、青学大勢の健闘が光った。レース後の青学大陸上部の原晋監督(48)は、「孤独な競技を孤独にしない工夫が必要。今回の勝ちはチーム青山の勝利」と、勝利宣言をした。

 また、リオデジャネイロ五輪の男子マラソン選考にも言及し「下田は19歳。この年代は東京五輪の金の卵です。(リオ五輪候補として)テーブルに挙げるどころか、有力候補に挙げないと。東京五輪も暑い。それなら暑いリオを経験させるくらいの気持ちがないと。しょぼい発想じゃだめ。5年計画で(東京五輪での男子マラソンを)とらえないと」と、歯に衣(きぬ)着せぬ発言。学生ランナーの長期的育成を視野に、下田の五輪選出への可能性を声高に強調した。