沖縄県石垣島で行われている陸上男子短距離、男女障害の日本陸連強化合宿の様子が1日、報道陣に公開され、男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(東洋大)は「ライバルは自分。リオデジャネイロ五輪に出場してラウンドを重ねたい」と今季の抱負を述べた。

 桐生は世界室内選手権(17~20日・米オレゴン州ポートランド)の60メートル出場へ向けて別メニューで調整した。芝生の上でスタート練習を繰り返し「30メートルまでうまくいけば。出遅れずに外国人選手と勝負したい」と意気込んだ。昨年追い風参考ながら9秒87を出したテキサス・リレーの100メートルにもエントリーしており「今は何の不安もない」と笑みを浮かべた。

 男子200メートルで日本歴代2位の20秒13の記録を持つ藤光謙司(ゼンリン)や高瀬慧(富士通)らは400メートルリレーのバトンパスの練習に時間を割いた。昨夏の世界選手権で日本は予選落ちしており、藤光は「日本の走力は高いし、リベンジしたい」と力を込め、高瀬は「一丸となって結果を残したい」と語った。

 昨年の世界ユース選手権2冠のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)は参加していない。