女子マラソンの福士加代子(33=ワコール)が、リオデジャネイロ五輪最終選考会の名古屋ウィメンズ(13日)を欠場することが決まった。1日、大会実行委員会が発表した。1月の大阪国際で日本陸連設定記録を突破して優勝し、代表入りが確実視されながら、落選の可能性もあるとしてエントリーしていた。

<福士をめぐる女子マラソン五輪代表選考問題の流れ>

 ◆1月31日 大阪国際女子で福士が独走優勝。2時間22分17秒で日本陸連設定記録を突破。

 ◆2月1日 福士陣営が名古屋ウィメンズ出場を検討。ワコール永山監督は「日本陸連から『(五輪)当確』という言葉がない」。

 ◆同6日 丸亀国際ハーフの前日イベントで、日本陸連の酒井強化副委員長が「出るなとは言えない。選考要項ではわずかに落選もあり得る」と発言。

 ◆同8日 永山監督が「(代表入りへ)生きるか死ぬかでやっている。我々は攻めるしかない」と合宿準備に入ったことを明かす。

 ◆同21日 日本陸連麻場強化委員長が福士側に異例の要望。「名古屋に出ることは避けてもらいたい」。

 ◆同25日 名古屋ウィメンズエントリー選手発表。福士は一般参加。

 ◆同26日 シドニー五輪金メダル高橋尚子氏が「けがのないように」と発言。

 ◆同27日 日本陸連の尾県専務理事が「静かに見ていきたい」。

 ◆同28日 日本陸連横川会長が「良くない影響が出ることを心配している」。

 ◆3月13日 名古屋ウィメンズ号砲。

 ◆同17日 日本陸連理事会が開かれ、代表決定の予定。