男子マラソンの13、15年世界選手権代表の藤原正和(35)は9日、都内で会見を開き、現役引退と4月から母校中大の陸上部駅伝監督に就任することを発表した。所属するホンダは3月いっぱいで退社。指導者経験なしで箱根駅伝で最多14回優勝の伝統校を率いることになり「身が引き締まる思い。伝統ある大学なので結果を出していかないといけない」と話した。

 10年東京マラソンで優勝した藤原は、リオデジャネイロ五輪代表入りを狙い、6日のびわ湖毎日に出場する予定だったが、2月4日に右すね疲労骨折が判明し、断念。その1週間後に引退を決めたという。

 中大は96年を最後に箱根駅伝の優勝から遠ざかり、今年は15位で4年連続シード落ちするなど苦戦が続く。藤原は「2、3年でシード圏内を定位置に」と言い、創部100周年を迎える20年の優勝を目標に掲げた。