アゼルバイジャンのバクーで昨年初開催された欧州の総合競技大会で約500選手が1月に世界反ドーピング機関(WADA)禁止薬物リストに加えられた「メルドニウム」を使っていた可能性があることが9日、英スポーツ医学専門誌の調べで分かった。英BBC放送などが報じた。メダリスト13人が含まれているという。

 競技力向上効果があるとされるメルドニウムは不整脈などの治療に使われ、女子テニスのシャラポワ(ロシア)が1月の検査で陽性反応を示して暫定資格停止処分を受けた。昨年は「監視リスト」の段階で違反に問われないが、調査結果で「さまざまな競技種目の選手に度を超えた不適切な使用が広がっていた実態が浮き彫りになった」と結論づけている。