リオデジャネイロ五輪男子マラソン代表に決まった石川末広(36)が17日、埼玉県狭山市の陸上部独身寮で喜びの会見を行った。

 午後4時43分、代表決定を伝え聞いた石川の第一声は「やったぁ」だった。6日のびわ湖で2時間9分25秒の日本人2位。「大丈夫と言ってもらっていましたが、ドキドキしました。もう、うれしいです」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ。会見では「初マラソンから…初マラソンを走って…あ、すみません。初マラソンから…、あ、すみません。初マラソンから五輪を目指していたので大変うれしく思っております」と緊張から何度も言い間違い、笑いを誘った。「五輪の舞台は夢のようなもの。テレビで見るものだった。いいのかな、ぐらいの気持ちです」。アトランタ大会に36歳3カ月で出場した谷口浩美を超える、36歳10カ月での日本男子最年長出場となるが、どこまでも初々しかった。

 故郷三重の一学年先輩にはアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきがいる。「高校の時から速い選手だなぁと思っていました。雲の上の存在です。あちらは僕のことを知らないと思うので、野口さんの分もとは言えませんが、三重の代表というより、日本の代表として恥ずかしくないような走りをしたいです」と活躍を誓った。