陸上の20キロ競歩のリオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本競歩能美大会は20日、石川県能美市日本陸連公認コースで行われ、男子は20歳の松永大介(東洋大)が1時間18分53秒で優勝し、初の五輪代表に決まった。日本陸連が定めた派遣設定記録突破と今大会日本人1位の条件を満たした。

 2012年ロンドン五輪代表の西塔拓己(愛知製鋼)が2位、藤沢勇(ALSOK)は5位だった。男子の代表枠は最大3で、2月の日本選手権を制した高橋英輝(富士通)は既に決定済み。日本選手権2位の藤沢と西塔が残り1枠を争う。代表は日本選手権50キロ競歩(4月17日・石川県輪島市)後に発表される。

 女子は岡田久美子(ビックカメラ)が1時間30分3秒で制したが、派遣設定記録には届かなかった。

 昨年の大会で世界新記録を出した男子の鈴木雄介(富士通)は欠場。

 松永大介の話 (2月の)日本選手権で失格となり、不安がある中でのレースだったが、それをぬぐうようなレースができた。(代表を)決められてよかった。金メダルを目指して頑張りたい。