04年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(41=ミズノ)が13日、都内で行われた「三井不動産スポーツアカデミー for Tokyo 2020」開校式に出席し、スポーツの意義を語った。

 会場へ集まった小学生50人や来場者らを前に、20年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事を務める室伏は熱く語った。「スポーツとは出会いです。ハンマー投げがなかったら今の自分はいませんでした。ハンマー投げのおかげで世界中に友達ができました。アスリートにとって五輪で金メダルを取ることも大切だけど、仲間をつくることも同じぐらい大切。スポーツを通して多くの仲間をつくってください」。

 同アカデミーは、東京五輪・パラリンピックの観戦、ボランティア参加の促進を目的に開催。東京大会の最高位スポンサー「ゴールドパートナー」の三井不動産が主催で、毎回、講師を招き、体験型授業などを行う。今後は、同社が運営する商業施設「ららぽーと」や小中学校で実施予定という。

 この日は、12年ロンドン五輪体操女子日本代表の田中理恵さんや、車いすラグビー日本代表の池崎大輔らが参加。小学生へ競技紹介や体験会を実施した。

 次回は6月にバドミントン元日本代表の池田信太郎氏が「バドミントンアカデミー」を開催予定。