陸上男子短距離のロンドン五輪代表で、熊本県菊池市出身の江里口匡史(27=大阪ガス)らが24日、兵庫リレーカーニバル最終日が行われた神戸ユニバー記念競技場で、熊本地震の被災者を支援するために募金活動を行った。

 募金箱を持って、スタジアム入り口やメーンスタンドなどを回り、総額21万7436円が集まった。

 江里口は「現地の人たちが何を求めているか、わからない中でのものですが、ひとつの行動として、募金活動は後々の復興への支援として力になれるのではないかと思います。金額ではなくて、いろんな人が募金をしてくれたという気持ちが大きいと思います」と話した。

 熊本県菊池市内の実家に住む家族は無事だったという。ただ「揺れが怖くて眠れないという人もいるでしょうし、精神的なダメージも大きいのではないかと思います」と話した。この日はレース予定はなかったが、日本陸連のアスリート委員会(高平慎士会長)の呼びかけに応じて、スタジアムを訪れて、故郷・熊本に向けた募金活動を行った。