女子100メートルで日本記録更新が期待された福島千里(27=北海道ハイテクAC)が、右ふくらはぎけいれんのアクシデントで決勝を棄権した。午前中の予選は1組に出場し、11秒93の同組2位で決勝進出を確定。しかし、ゴール後には表情をこわばらせていた。

 北海道ハイテクACの中村宏之監督(70)は「痛みはない。無理をしない方がいいという判断です。すごく調子が良くて、福島も私どもも期待していた。ファンの皆様に申し訳ない気持ちです」と棄権について説明。福島は「悔しい。なぜだろう」と話しているという。

 前日28日の記者会見で福島は、日本記録更新の可能性を聞かれ「100%。明日か5月8日(セイコーゴールデンGP)か(6月の)日本選手権になってくると思います」と力強く話していた。