女子やり投げのホープ、北口榛花(18=日大)が日本歴代2位となる61メートル38で3位に入った。五輪参加標準記録の62メートルに62センチと迫り、競技中でも笑顔を振りまく道産子スローワーの初の五輪が現実味を帯びてきた。「投げた時はうれしかったが、五輪参加標準に足りない。残念です」と悔しさをにじませた。

 進学した日大は女子の投てき選手が北口だけ。男子選手と練習することで、高い意識が植え付けられている。小山裕三監督は「それがそのまま世界の壁。負け続ければ勝ちたいという意識になる」。五輪3大会出場の村上幸史に師事することで“化学反応”が起こり、飛躍につながっている。「また練習して、五輪に出られるように頑張りたい」と大舞台を夢見た。