関学大の多田修平(2年)が大会新記録の10秒33(追い風0・3メートル)で優勝し、打倒関東勢に弾みをつけた。

 リオデジャネイロ五輪参加標準記録の10秒16を狙っただけに「後半向かい風が吹いてきて、あまり満足いくタイムではなかった。(来月26日からの)日本選手権まで、まだまだ上げられる。標準を切れるようにしたい」と語った。

 2位に0秒25をつけての圧勝。高みを目指す多田は結果に満足しないが「冬で体重が3キロ増えて、蹴る力が強くなってきた」と手応えも感じている。スタートは後半に余力を残すため大股に改良。省エネで走りだすことを実践中だ。日本選手権では桐生祥秀(東洋大)ら関東勢と相まみえることになる。「絶対に負けたくない。できることをやっていくつもり。出し尽くして、勝ちに行きたい」と力強く意気込んだ。