12年ロンドン・パラリンピックの陸上男子走り幅跳びを制した義足選手のマルクス・レーム(ドイツ)が30日、ドイツのケルンで記者会見し、踏み切りで使う右の義足が健常者に比べ、明確に有利とは言えないとする科学的な研究データを発表した。同選手はリオデジャネイロ五輪出場を希望しており、国際陸連の判断が注目される。

 研究はケルン体育大や東京の産業技術総合研究所などの協力を得て実現。約2カ月の調査と分析を経て公表された。

 「ブレード・ジャンパー」の異名を持つ同選手は昨年、障害者による世界選手権で8メートル40の世界記録をマークしている。