リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレー銀メダルメンバー桐生祥秀(20=東洋大)が、9秒台に向けて再出発した。五輪後初めての大会となった日本学生対校に出場。この日3レース目となった男子100メートル準決勝で向かい風0・8メートルの中、10秒12でゴール。3日の決勝に進出を決めた。

 歴史的な銀メダルから2週間弱。疲れを感じさせない、はつらつした走りを見せて「五輪のリレーを終えて、すごく陸上が楽しくなってきた。五輪で学んだことを試そうとしています。いろいろと走りを変えて。陸上はメダルをとって今(勢いが)きているので、波に乗れるように、ひと踏ん張りしたい」と話した。

 午後2時20分からの同予選は追い風0・4メートルの条件下で、10秒26で1着フィニッシュしていた。

 同100メートル予選に先だって、午前中には男子400メートルリレーで東洋大のアンカーとして登場。トップでバトンを受けると一気に加速。後続を引き離して、そのまま1着でゴール。39秒33で、3日の決勝進出を決めている。

 今大会第2日となる3日は、今季初となる男子200メートル予選を皮切りに、同100メートル決勝、同400メートルリレー決勝の3レースを走る予定だ。