リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)が、成少男子共通400メートルリレー準決勝に東京のアンカーとして登場した。

 しかし2走と3走の間で痛恨のバトンミス。ケンブリッジは他のチームがゴールした後でバトンを受け取ったが、最後までゴールに走って会場のファンから拍手を浴びた。「決勝まで走りたかったので残念ですが、リレーなのでこういうことはあります。しょうがないです」と、さばさばした表情で話した。

 この日で今季の全レースを終了した。今年は5月に自己ベスト10秒10を出して、リオ五輪を照準に捉えてから日本選手権初優勝。初の五輪となったリオデジャネイロでは個人で準決勝進出、400メートルリレー決勝ではボルトとのアンカー対決、そして歴史的な銀メダルと一気に駆け抜けた。「すごく濃くてあっという間だった。来年の世界選手権(ロンドン大会)では五輪で達成できなかった9秒台と決勝進出を達成したい。少しゆっくりしてから冬季練習に入りたい」と話した。