国際陸連は19日、ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を踏まえた対策で、調査や告発などに当たる目的で来年4月からの設置を決めた独立監視部門「インテグリティー・ユニット」のメンバー選定に着手したと発表した。弁護士や反ドーピング専門家などで構成される。

 同部門は予算800万ドル(約9億2000万円)を投じ、透明性を高める組織改革と違反者の処分手順などでスピードアップを図る。独自の統一コードも作成する。コー会長は「順調に計画が進行中で喜んでいる。来年4月の開始へ専門家を招き、準備を加速していく」との声明を出した。