箱根駅伝の「サンキュー大作戦」に続く取り組みが始まった。箱根駅伝で史上初の大会3連覇と年度3冠を達成した青学大のマラソン強化合宿が13日、千葉・富津市内でスタート。3月のびわ湖マラソンを目指す一色恭志(4年)や2月の東京マラソンに照準を合わせる10代のマラソン日本最高記録を持つ下田裕太(3年)ら4人が参加。来季、マラソンに挑戦するOBの「山の神」神野大地(コニカミノルタ)も1日限定ながら卒業後初めて練習に駆けつけた。

 昨年に続く2回目の合宿のテーマは「長い距離を走るための土台作り」。2泊3日の合宿初日は、原監督が車を運転しながら見守る中、32・195キロ走を実施した。30キロまでは1キロ3分30秒ペースで、ラスト2・195キロは1キロ2分55秒前後と猛スパート。特別メニューで外国人の急激なペースアップへの対応力をつけることなどが狙いだった。

 原監督は「大学生がオリンピックに出られる甘い世界ではないが、チャンスがある限りいい起爆剤になればいい」と話し、作戦名を「サンキュー大作戦パート2」と命名。その心は「悪い時も支えてくれたマラソンファンに感謝したい」と解説。マラソンにも新風を吹き込む。【上田悠太】