堀江美里(29=ノーリツ)が2時間25分44秒で2大会連続2位に入った。昨年の2時間28分20秒から2分36秒もタイムを短縮。自己記録更新のレースを「練習してきたことはできた。まだまだ力が足りないので、悔しさも出てきました」と振り返った。

 昨年は股関節などの故障に苦しみ、スタート時点で準備不足を感じていた。後半に追い込む展開だった1年前と様変わりし「(今年は)自然と先頭集団について行けた」。26キロ付近からは先頭で1人旅。35キロ過ぎで重友に首位を明け渡したが、堂々とレースを引っ張った。「結果的に(1人で)逃げたことで、成長できたかな。1人で先頭を走ることをやって良かった」と充実感がにじみ出た。

 前に飛び出したことで得た経験は次につなげる。「私はマラソンしかないと思っている。足が遅いので競走では負けるけれど、(距離が)長ければ長いほどチャンスが回ってくる。『足が遅くてもマラソンはできる』と思いたい。いつかそれを示せたら、という思いでやっています」。レース後の会見を締めくくる言葉に、決意がにじみ出た。