26日に号砲が鳴る東京マラソンの有力選手会見が24日、都内で行われ、元世界記録保持者のウィルソン・キプサング(34=ケニア)が世界記録を狙うと宣言した。

 現在の世界記録は2時間2分57秒だが、目標タイムを2時間2分50秒に設定。東京マラソンは今大会から平たんな高速コースになった。世界歴代4位となる2時間3分13秒の自己記録を持つ男は「一番早いコースの1つだと思う。限界に挑戦できるコース」と話した。すでに下見も完了したという。コンディションも良好で「(世界記録を)更新できたとしても、サプライズではない」と自信満々だった。

 記録のカギを握るのはペースメーカーの設定タイム。最終結論は明日のテクニカルミーティングで出されるが、関係者によると、かねて世界記録を狙える基準で設定する検討がされてきた。会見に登壇した東京マラソンの早野忠昭レースディレクターは、具体的な数字こそ明かさなかったが「精いっぱいのサポートをしたい」と約束していた。