箱根駅伝で活躍し、マラソン初挑戦となった設楽悠太(25=ホンダ)は2時間9分27秒の11位だった。

 序盤から攻めのレースを展開し、アフリカ勢を追った。だが、未知の42・195キロ。38キロ手前で「経験してないきつさで、体が動かなくなった」と、日本人1位の井上大仁(25=MHPS)らに抜かれた。

 設楽は「攻めの走りで後半は粘りたかった」と、未知のマラソンも守りに入ることはなかった。この姿勢に、日本陸連の瀬古強化戦略プロジェクトリーダーは「昔の中山(竹通)さんのような走り。能力の高さを感じる」と高評価。続けて「(若手選手が)設楽くんのような走りをしていけば、将来(2時間)4分台を出せる選手が出てくる」と、期待を込めた。