世界選手権(8月、ロンドン)のマラソン代表選手とスタッフのミーティングが20日、都内で行われ、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)が世界で勝負する理想型として「日本刀」を例に挙げた。瀬古氏は選手に「日本刀の作り方を知ってますか?」と問い掛けた。強く鋭い刀は熱い鉄と刀鍛冶の技術力の結晶。マラソンも同じ。世界で勝つためには選手の燃えたぎる闘争心とコーチ陣の指導力が必要とのメッセージだった。今後は月に1度は練習メニューを提出させるなど、選手の状態を把握する予定。選手、スタッフが一体となり“下克上”を狙う。

 世界選手権を最後に代表引退の意向を示している川内には「東京五輪は?」と電撃オファー。川内には「誰もが東京に合わせるのではなく、ロンドンで結果を残すのがすべて」と返された。思わず「正解!」と応じてしまい、タジタジの様子だった。