「3代目山の神」VS「最強の公務員ランナー」が初実現する。神野大地(23=コニカミノルタ)が22日、ニュージーランドでの日本陸連の男子マラソン強化合宿に出発。来月23日に行われる、ぎふ清流ハーフに出場する意向を明かした。

 同レースには世界選手権(8月・ロンドン)代表の川内優輝(30=埼玉県庁)も出場予定。神野は初マラソンとなる12月の福岡国際で2時間8分台を目指している。その目標に向けて、昨年の福岡国際で日本人1位の3位(2時間9分11秒)などサブ10(2時間10分切り)を11度を記録する川内との対決は試金石となる。もともと15年の立川シティハーフで対決予定だったが、神野が右足故障で欠場。対決は先送りになっていた。

 神野は「合宿でマラソンへの自信をつけたい。(マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの)瀬古さんは『最近の若者は走る量が少ない』とおしゃっている。自分も42・195キロをレースで走るのに、40キロ走ではだめではないかと思う。50キロ走などは今後も積極的にやらないとだめだと思っている」と話した。

 同合宿には川内も参加の打診を受けていたが、埼玉・久喜高の職員としての勤務が、学期の変わり目で多忙のため参加できなかった。合宿で競演はならなかったが、帰国から9日後、実戦で初めての直接対決となる。ともに負けず嫌いな性格。ハーフマラソンとはいえ、本気のデッドヒートが見られそうだ。