18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が男子100メートルで追い風1・8メートルの条件下、自己ベストの10秒18をマークした。同200メートルでは追い風0・9メートルで8月の世界選手権(ロンドン)の参加標準記録を突破する20秒41の好タイムを出した。

 ガーナ人の父と日本人の母を持ち、今秋に米フロリダ大に進学するサニブラウンは個人では今季初戦で、好スタートを切った。レース後に「自己ベストが出てとてもいい内容で終われた。気持ち良く始められたので、これからもっと勢いを付けていきたい」と話した。

 サニブラウンは2015年の世界ユース選手権で100、200メートルの2冠に輝き、200メートルではウサイン・ボルト(ジャマイカ)の保持していた大会記録を塗り替えた。同年の世界選手権に日本代表として最年少で出場したが、昨年は左太ももを痛めてリオデジャネイロ五輪出場を逃した。