山県亮太(セイコーH)は不完全燃焼の6位に終わった。3月のオーストラリアの大会で右足首を痛めた影響で、狂った調整を本番で挽回することはかなわなかった。

 「自分の体調管理の能力がなかった。悔しい。世界陸上はなくなったと思うので、夏にしっかり鍛え直して来年の日本選手権に勝ちたい」。サニブラウン、多田という新星にリオ組が凌駕(りょうが)された。「他の選手が強くなっている分、今までのイメージでは勝てなくなっている。いろんな選手を間近で見たが体がしっかりしているし、走りも力強い」。日本の短距離界のレベルアップを実感したが「選手として負けているとは思っていない」と逆襲を誓った。