昨年の覇者ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は、追い上げ届かず3位に敗れた。

 前日の準決勝後、右太もも裏に違和感が出たといい「あまりよくなかった。走れなかった」と本来の伸びを欠いた。レース後すぐ患部をアイシングし治療に向かったほど。そんなアクシデントがありながら、リオ五輪銀メダルメンバーで最上位で、世界選手権男子100メートル個人種目の出場権は死守した。「代表権は取れたんで、最低限のことはやれたと思う」。勝ったサニブラウンについて「本当に強かった。それだけ。次は負けないようにしたい」と第一人者の座奪回を誓った。