陸上の世界選手権(8月・ロンドン)男子短距離代表の多田修平(関学大)が3日、兵庫県西宮市の関学大で記者会見し「日本を背負っている。100メートルは自分の走りをしたら、準決勝には絶対に行ける。400メートルリレーはリオデジャネイロ五輪以上の金メダルを取りたい」とあらためて目標を掲げた。

 今季大きく飛躍した21歳。6月10日の日本学生個人選手権の男子100メートルでは、追い風参考ながら9秒94をマーク。6月24日の日本選手権の100メートル決勝では10秒16で2位に入った。自己ベストは10秒08で、鋭い出足が持ち味だ。「世界選手権までに筋力、体幹を鍛えて、後半もばらつきのない走りをしたい」と抱負を語った。

 最大の目標は2020年東京五輪。「それまでに9秒台が当たり前という走りをしたい」。注目度は上昇。会員制交流サイト(SNS)のフォロワーは「1万人以上は増えた。(知人からの連絡も多く)携帯の電池の減りが早い」と苦笑い。現在も大阪府東大阪市の自宅から片道1時間半ほどの通学を続ける。「一番のメリットは食事。下宿すると栄養バランスが崩れる」と両親の支えに感謝した。