陸上短距離で世界選手権(8月、ロンドン)に挑む多田修平(21=関学大)が3日、兵庫・西宮市の同大学で代表決定を報告する記者会見を行った。6月24日の日本選手権100メートル決勝で10秒16の2着に入り、初の代表入り。会見では終始笑顔があふれ「100メートルと400メートルリレーに出る。個人では準決勝、リレーは(16年五輪銀メダルの)リオ以上の走りをして、金メダルを取りたい」とあらためて宣言した。

 これまでは大会での競技後に口を開く機会が多かったが、この日は大学内の一室で丁寧に歩みを振り返った。6月10日の日本学生個人選手権準決勝では、追い風4・5メートルの参考記録ながら9秒94をマーク。世間の注目度は一気に高まり、自身のツイッターのフォロワー数も1万人以上増えたという。会見時点で1万7000人を超えており「(通知などで)充電の減りが結構、早くなりました」とうれしい悲鳴を上げた。

 ここからはレースに参加せず、状態を上げていく。関学大陸上部の現役学生が世界選手権に出場するのは初めてで「関学生として世界選手権に出るのはうれしいこと。関学の代表としていい走りをしたい」と力強く言い切った。