陸上男子走り幅跳びの日本選手権王者・橋岡優輝(18=日大)が大ジャンプで主役の座を奪う。

 世界選手権(8月・ロンドン)の選考を兼ねた南部記念を翌日に控えた8日、会場となる札幌厚別公園競技場で最終調整。「日本記録を跳ぶぐらいの気持ちでやりたい」と現在、指導を受ける日大の森長正樹コーチが持つ8メートル25超えに照準を定めた。世界選手権の参加標準記録8メートル15を超える目標には理由がある。「それだけだと世界では戦い切れない」。世界を見据えるからこそ目線は高い。

 父利行さん(53)は棒高跳びで日本選手権5連覇を含む7度優勝。母直美さん(48)も100メートル障害で高校総体3連覇など幅広い競技での実績を持つ。昨季までの自己記録は7メートル75だったが、日本選手権では日本歴代11位タイとなる8メートル5を跳ぶなど急成長を続けている。「チャレンジャー精神でしっかりやっていければいい」とうなずいた。