女子100メートルで日本記録保持者の福島千里(29=札幌陸協)は11秒36で2年ぶり4度目の優勝を果たした。8月の世界選手権(ロンドン)参加標準記録(11秒26)は突破できず、5大会連続の代表入りは絶望的となった。

 追い風1・3メートルの好条件を味方にできなかった。序盤から飛ばして後続を突き放し、今季の自己ベストこそ更新したが、ロンドン切符には0秒10届かず。「後半欲が出て固くなっちゃった。もったいないレースだったなあ」と、世界選手権出場のラストチャンスを逃したことを悔しがった。

 6月には日本選手権の100メートルが7年、200メートルが6年で連覇ストップ。この日で世界選手権の連続出場も止まった。「原因はたくさんある。残念ながら(世界選手権出場を逃したために)時間はいっぱいあると思うので、自分が前に進めるような、いい目標を立てたい」と話した。