20年東京五輪のマラソン代表2枠を決めるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場権の懸かる福岡国際マラソン(3日)の有力選手会見が1日、福岡市内で行われた。男子長距離界のエースで、2度目のマラソンとなる大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)は「ベストを尽くし、先頭争いに絡めたらいい」と抱負を述べた。

 3000メートルと5000メートルの日本記録を持つ男は、初マラソンとなる4月のボストンマラソンで2時間10分28秒の3位。日本人では日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)以来となる表彰台に上がった。「変える要素も見当たらない」と確かな自信を深める。国内ではマラソンデビュー戦となる今回は「勝負に勝つレースをしたい」。極端ハイペースにならなければ、15年世界選手権銀メダルのイエマネ・ツェガエ(エチオピア)ら海外勢と先頭集団を形成する構えを示した。自分の走りに徹すれば、結果を付いてくる自信がある。