川内優輝(30=埼玉県庁)が2時間10分3秒で、大会3年ぶり3度目の優勝を果たした。さらに、東京五輪マラソン選考会となるマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)への出場資格を手にした。

 注目された一色恭志(23=GMOアスリーツ)らと、30キロ過ぎまで先頭集団を形成。31キロ過ぎ、浜崎達規(29=南城市役所)が仕掛けると、抜きつ抜かれつの激しい展開に。33キロ過ぎで川内が後続を振り切り、先頭に立った。残り10キロ弱は川内の独走状態で、逃げ切ってレースを制した。

 川内は「沿道の『川内勝て、優勝できるぞ』という声援が力になりました。勝ちに行ったレースで勝てたことがうれしい。(MGCについては)いつでも(タイムを)切れると思っていた」とレースを振り返った。インタビューを終えると、報道陣に向かって「まだまだこれからですよ!」と力強く言い放った。

 川内は2週間前の福岡国際を走り2時間10分53秒で9位。今回のレースと合わせ、持ちタイムは2大会平均で2時間11分以内となったため、2019年9月以降に開催されるMGCへの「ワイルドカード」での出場資格を手にした。