初マラソンの関根花観(22=日本郵政グループ)が2時間23分7秒の3位(日本人1位)でフィニッシュ。東京五輪の代表2枠を決める選考会グランドチャンピオンシップ(GC、19年秋以降)の出場権を獲得した。優勝はメスケレム・アセファ(32=エチオピア)で、タイムは2時間21分45秒。
4位(日本人2位)の岩出玲亜(23=ドーム)は2時間26分28秒、5位(日本人3位)の野上恵子(32=十八銀行)は2時間26分33秒でGC出場権を獲得した。
約2年半ぶりのマラソンに挑んだ前田彩里(26=ダイハツ)は2時間30分54秒で15位。
- 日本人最高の3位でゴールする関根花観(撮影・前岡正明)
◆レース速報 ※記録は速報値
◆ゴール アセファが単独トップでフィニッシュ。タイムは2時間21分45秒。2位ジェメリ。初マラソンの関根が2時間23分7秒で3位(日本人1位)。東京五輪の代表2枠を決める選考会グランドチャンピオンシップ(GC、19年秋以降)の出場権を獲得した
<最終順位>
(1)メスケレム・アセファ(32=エチオピア)
▼2時間21分45秒
(2)バラリー・ジェメリ(26=ケニア)
▼2時間22分48秒
(3)関根花観(21=日本郵政グループ)
▼2時間23分7秒
(4)岩出玲亜(23=ドーム)
▼2時間26分28秒
(5)野上恵子(32=十八銀行)
▼2時間26分33秒
(6)田中華絵(28=資生堂)
▼2時間27分40秒
(7)メリマ・モハメド(25=バーレーン)
▼2時間27分41秒
(8)小原怜(27=天満屋)
▼2時間27分44秒
(9)清田真央(24=スズキ浜松AC)
▼2時間28分58秒
(10)加藤岬(26=九電工)
▼2時間29分22秒
◆39キロ アセファがジェメリをかわし単独トップ浮上
◆38・1キロ 2位アセファがトップのジェメリをとらえ、並走
◆35・6キロ 野上が小原をとらえ日本人3位に浮上。日本人の順位は1位関根、2位岩出、3位野上、4位小原、5位田中、6位加藤
◆35キロ 単独トップのジェメリが1時間57分35秒で通過。単独2位アセファは1時間57分51秒。単独3位で日本人1位の関根は1時間58分33秒。関根の予想フィニッシュタイムは2時間22分56秒
◆32・9キロ 岩出がモハメドをとらえ、4位に浮上
◆30キロ 単独トップのジェメリが1時間40分52秒で通過。単独2位アセファは1時間41分9秒。単独3位で日本人1位の関根は1時間41分33秒。日本人2位の岩出は1時間42分14秒、同4位の小原は1時間42分50秒
◆27・1キロ 関根がモハメドをかわし3位に浮上。日本人1位は関根、岩出が2位、小原が3位
◆26・4キロ 前田は日本人9位まで後退
◆25・9キロ 先頭にジェメリ。やや離れて2位アセファ、3位モハメド、4位関根が縦に並ぶ展開。
◆25・4キロ ジェメリが仕掛け先頭に立つ。アセファ、モハメド、関根が追走。岩出はやや離れる
◆25キロ 1時間24分37秒で通過。先頭集団はジェメリ、アセファ、モハメド、関根。岩出がやや遅れ始める。ペースメーカーが外れ、関根が先頭に立つ
◆23・5キロ 前田が並走していた加藤から遅れる。前田は日本人7位
◆22・5キロ 先頭集団からダニエル、小原が遅れ始める
◆中間点 1時間11分32秒で先頭集団が通過。土井は1時間12分34秒、前田、加藤は1時間12分40秒で通過。
◆20キロ 1時間7分49秒で通過。先頭集団はジェメリ、モハメド、アセファ、岩出、小原、関根、ダニエルの7人で変化なし。8位野上で37秒差。9位土井で54秒差。10位集団にドッセーナ、加藤、前田で1分弱の差
◆15キロ 50分49秒で通過。先頭集団はジェメリ、モハメド、アセファ、岩出、小原、関根、ダニエル
◆13・8キロ 前田はトップと約140メートル差
◆13キロ 先頭集団はジェメリ、ダニエル、アセファ、モハメド、岩出、関根、小原、野上、土井友里永(富士通)
◆11キロ 前田、加藤が先頭集団から遅れる
◆10キロ 33分51秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間22分50秒。清田は先頭集団最後尾に復帰。田中も追いつく
◆9キロ 竹地が先頭集団から遅れる。清田、田中もやや遅れる
◆6キロ モハメドが復帰し先頭集団は17人に
◆5キロ 17分2秒で通過。沼田、下門らの第2集団は17分24秒で通過
◆4キロ ジェメリ、ダニエル、小原、清田、岩出、アセファ、前田、竹地、関根、加藤、田中、野上ら16人が先頭集団
◆3キロ 10分16秒で通過。先頭集団は16人
◆1キロ 3分22秒で通過。ペースメーカー直後の先頭付近に清田、岩出、小原、関根ら
◆スタート 午前9時10分号砲。天候は晴れ、気温6・8度、湿度45・0%、北西の風1メートル。エリート142人、一般参加2万3571人の合計2万3713人がスタート
- ナゴヤドーム前をスタートする選手(撮影・前岡正明)
- ナゴヤドーム前をスタートする選手(撮影・前岡正明)
◆招待選手 ※タイムは自己ベスト
招待選手には昨年3位で世界陸上に出場した清田真央(スズキ浜松AC)、3年前に当時日本勢歴代8位となる2時間22分48秒をマークし2年半ぶりにマラソンに挑む前田彩里(ダイハツ)、小原怜(天満屋)ら。1万メートルでリオデジャネイロ五輪に出場した関根花観(日本郵政グループ)は初マラソン。海外勢では昨年のベルリン・マラソン3位のバラリー・ジェメリ(ケニア)らが出場。
- 笑顔でレースでの健闘を誓う(左から)バラリー・ジェメリ、清田真央、前田彩里、小原怜、関根花観、チェイエチ・ダニエル(撮影・前岡正明)
(1)バラリー・ジェメリ(26=ケニア)
▼2時間20分53秒(17年ベルリン3位)
(2)チェイエチ・ダニエル(35=ケニア)
▼2時間21分22秒(17年パリ3位)
(3)メリマ・モハメド(25=バーレーン)
▼2時間23分6秒(10年トロント3位)
(4)メスケレム・アセファ(32=エチオピア)
▼2時間24分18秒(17年ロッテルダム1位)
(5)カロリナ・ナドルスカ(36=ポーランド)
▼2時間26分31秒(14年大阪2位)
(6)サラ・ドッセーナ(33=イタリア)
▼2時間29分39秒(17年ニューヨーク6位)
(7)前田彩里(26=ダイハツ)
▼2時間22分48秒(15年名古屋2位)
(8)小原怜(27=天満屋)
▼2時間23分20秒(16年名古屋3位)
(9)清田真央(24=スズキ浜松AC)
▼2時間23分47秒(17年名古屋3位)
(10)岩出玲亜(23=ドーム)
▼2時間24分38秒(16年名古屋5位)
(11)竹地志帆(27=ヤマダ電機)
▼2時間25分29秒(16年名古屋7位)
(12)田中華絵(28=資生堂)
▼2時間26分19秒(17年大阪3位)
(13)沼田未知(28=豊田自動織機)
▼2時間27分27秒(16年名古屋9位)
(14)下門美春(27=ニトリ)
▼2時間27分54秒(17年名古屋6位)
(15)加藤岬(26=九電工)
▼2時間28分12秒(17年防府1位)
(16)野上恵子(32=十八銀行)
▼2時間28分19秒(15年名古屋5位)
(17)関根花観(22=日本郵政グループ)
▼31分22秒92(16年日本選手権1万メートル2位)
◆グランドチャンピオンシップ(GC)
2019年9月以降に開催予定の20年東京五輪マラソン代表選考会の名称。GCで男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「GCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はGC出場権を獲得する。女子は北海道、さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズがGCシリーズに指定されており、これまで前田穂南(天満屋)、松田瑞生(ダイハツ)、安藤友香(スズキ浜松AC)が出場権を得ている。