陸上男子100メートルで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(22=日本生命)が全日本実業団対抗選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)を翌日に控えた22日、最終調整を行った。

スタート練習に重点を置いた桐生は「予選、準決勝で動きを作って、決勝でいい走りをしたい。10秒0台か9秒台で終わりたい」と力を込めた。ここ4日間はスパイクを履いておらず、「バネをためる」と体に負荷は掛けなかった。極限までフレッシュな状態を作る新たな調整方法でシーズン最終戦に挑む。

順当に行けば、決勝で8月のジャカルタ・アジア大会で10秒00を出した山県亮太(26=セイコー)と対戦する。「絶好調の山県さんとしっかり勝負したい」と話した。