青学大が２位東海大に２分２０秒差をつける圧勝で、２年ぶり２度目の優勝を飾った。出雲駅伝に続き２冠目で、来年１月２、３日に行われる箱根駅伝で史上初の２度目の３冠を狙う。

５区までは東海大にトップを奪われたが、５区吉田祐也（3年＝東農大三）に続き、６区も吉田圭太（2年＝世羅）も区間賞をマークして東海大との差を１１秒まで詰めた。そして主将対決となった７区で森田歩希（4年＝竜ケ崎一）が３キロ付近で東海大・湊谷春紀（4年＝秋田工）をとらえ、９キロ付近で一気に突き放し１分５８秒差をつけてアンカー梶谷瑠哉（4年＝白鴎大足利）にリレー。そのまま梶谷がトップを独走して栄冠を手にした。

神奈川大は１０位となり、０９年の駒大以来２度目の前回Ｖチームのシード落ちとなった。

ガッツポーズでゴールする青学大・梶谷瑠哉（撮影・奥田泰也）

全日本大学駅伝を制し胴上げされる青学大・原晋監督（撮影・奥田泰也）

今大会は区間距離が変更され、1区が14・6キロから9・5キロに短縮されるなど1〜6区が距離が短い区間となった。7区は11・9キロから17・8キロと長くなった。8区の最長19・7キロは変わらず、全体の108・7キロのコース、8区間も変わらない。また、前回まで6位以上の与えられていたシード権が8位以上に変更された。

◆最終成績（通算記録）◆

◎はシードでの出場。▼は繰り上げ

　

◆選手一覧

※タイムは速報値

◆８区＝１９・７キロ　松阪市豊原町〜伊勢神宮内宮宇治橋前

◆ゴール　青学大・梶谷が単独トップで雨の上がった伊勢神宮にゴールし、２年ぶり２度目の優勝。史上初の２度目の３冠へ王手をかけた。区間賞は東洋大・相沢

◆１１・６キロ　トップ青学大・梶谷と２位東海大・湯沢の差は２分４６秒まで開く。３位東洋大、４位駒大、５位帝京大、６位国学院大、７位明大、８位法大。９位は城西大で８位との差は１４秒。１０位神奈川、１１位日体大と８位との差は２３秒とシード権争いは混戦

◆９・７キロ　２位東海大・湯沢と３位東洋大・相沢の差は２０秒を切る

◆９キロ　単独トップ青学大・梶谷が２６分２秒で通過

◆３・１キロ　３位東洋大・相沢（3年＝学法石川）と２位東海大・湯沢の差が３０秒を切る

◆１・０キロ　青学大アンカーの梶谷（4年＝白鴎大足利）が２冠目指し、トップを独走。２位東海大・湯沢（4年＝東海大三）との差は２分近くまで広がっている

◆７区＝１７・６キロ　　津市藤方〜松阪市豊原町（ＪＡ松阪前）

◆第７中継所　中間地点前後で一気に逆転した青学大・森田が２位東海大・湊谷に２分差をつけ、トップでタスキリレー。区間賞は森田を１分３４秒上回る好タイムをマークした日大・パトリック・ワンブイ（4年＝ケニア・エリート）。前回優勝の神奈川大は７分１３秒遅れの１３位と、０９年の駒大以来２度目の前回Ｖチームのシード落ちの危機。愛知工大、皇学館大、東海学連選抜が繰り上げスタート

◆１５・０キロ　トップ青学大・森田と２位東海大・湊谷の差が１分２４秒まで開く

◆１１・８キロ　トップ青学大・森田と２位東海大・湊谷の差は４０秒前後

◆９・７キロ　東洋大・山本が帝京大・畔上を突き放す

◆９・１キロ　青学大・森田が仕掛け、一気に東海大・湊谷との差を２０秒以上開き単独トップに立つ

◆８・６キロ　青学大・森田が先頭に立ち、東海大・湊谷は後方で追う展開となる

◆６・３キロ　東洋大・山本（4年＝遊学館）が帝京大・畔上（4年＝関根学園）をとらえ、一気にかわして３位浮上。畔上は食らいついていく

◆５・５キロ　トップ東海大・湊谷と２位青学大・森田の並走が続く

◆２・９キロ　２位青学大・森田がトップ東海大・湊谷をとらえ、後ろにつく

◆２・３キロ　トップ東海大・湊谷と２位青学大・森田の差は４秒

◆１・０キロ　エース区間でトップ東海大・湊谷（4年＝秋田工）と２位青学大・森田（4年＝竜ケ崎一）が１１秒差で主将対決

◆６区＝１２・８キロ　津市河芸町〜津市藤方（ベイスクエア津ラッツ）

◆第６中継所　東海大・郡司が直前で粘りを見せ、２位青学大・吉田圭に１１秒差をつけて単独トップでタスキリレー。区間賞は青学大・吉田圭。第一工大が繰り上げスタート

◆１０・６キロ　２位青学大・吉田圭とトップ東海大・郡司との差は４秒

◆１０・３キロ　法大・坂東（4年＝津名）が６位集団まで浮上

◆８・３キロ　２位青学大・吉田圭とトップ東海大・郡司との差は８秒。郡司の表情が厳しくなっている。吉田圭の方が余裕がありそうだ

◆４・６キロ　２位青学大・吉田圭とトップ東海大との差は１３秒

◆３・０キロ　２位青学大・吉田圭（2年＝世羅）がトップ東海大との差を２０秒前後に詰める

◆１・６キロ　東洋大・鈴木（1年＝氷取沢）が駒大・神戸（2年＝松が谷）をとらえ４位集団を形成

◆１・４キロ　東海大・郡司（3年＝那須拓陽）がトップ独走

◆５区＝１２・４キロ　鈴鹿市林崎町〜津市河芸町（ザ・ビッグエクストラ津河芸店前）

◆第５中継所　東海大・鬼塚が単独トップでタスキリレー。２位青学大とは２４秒差。区間賞は青学大・吉田祐。東海大・鬼塚とは２秒差

◆９・９キロ　１位東海大と２位青学大の差は２５秒

◆７・４キロ　早大・半沢（1年＝学法石川）が遅れ１０位転落、法大・狩野（4年＝東農大二）が９位浮上

◆５・５キロ　１位東海大と２位青学大の差は２６秒と変わらず

◆４・０キロ　１位東海大、２位青学大、３位帝京大、４位駒大、７位集団に早大、東洋大、国学院大

◆２・７キロ　東海大・鬼塚（3年＝大牟田）がトップ独走。２位青学大・吉田祐（3年＝東農大三）が追う

◆１・４キロ　東洋大・小笹（4年＝埼玉栄）が国学院大かわし８位浮上

◆１・０キロ　駒大・伊東（2年＝大分東明）が順大・沢藤（2年＝秋田工）をかわし４位浮上

◆４区＝１１・８キロ　四日市市羽津〜鈴鹿市林崎町（ファミリーマート鈴鹿林崎町店前）

◆第４中継所　東海大・西田が単独トップでタスキリレー。２位青学大との差は２６秒。区間賞を獲得した順大・塩尻は１０人抜きで４位でタスキリレー。札幌学院大、東北大、京産大、大阪経大、広島経大が繰り上げスタート

◆１０・２キロ　順大・塩尻が早大もかわし８人抜きで６位浮上

◆８・９キロ　順大・塩尻が７位浮上

◆８・２キロ　先頭の東海大・西田と２位青学大・林の差が２７秒まで詰まる

◆７・７キロ　順大・塩尻が東洋大・浅井（2年＝一関学院）をとらえ、５人抜きで８位浮上

◆６・０キロ　先頭の東海大・西田と２位青学大・林（4年＝日体大柏）の差は３１秒と詰まる。帝京大、明大は１分９秒差、駒大は１分２２秒差。６位早大、７位国学院大、８位東洋大で通過。順大・塩尻（4年＝伊勢崎清明）が１０位浮上

◆２・２キロ　東海大・西田（2年＝九州学院）が雨の中をトップ独走

◆３区＝１１・９キロ　桑名市長島町〜四日市市羽津（霞ケ浦緑地前）

◆第３中継所　東海大・館沢が３年連続区間賞の快走で単独トップでタスキリレー。２位青学大との差は３７秒。東北大はトップと９分３１秒差でタスキリレー。初出場の新潟医療福祉大は１１分４１秒差で、トップと１０分以上となったため繰り上げスタート

◆１０・３キロ　日本学連選抜・坂東が遅れ、青学大・鈴木が単独２位でトップ東海大を追う

◆９・６キロ　早大・中谷が３位集団の先頭に立つ

◆９・４キロ　早大・中谷が３位集団の明大、帝京大、駒大をとらえる

◆７・４キロ　トップ東海大と２位青学大との差は２０秒。３位集団は１分差。早大は１分１４秒差、東洋大は１分２７秒差

◆７・１キロ　３位集団は明大、帝京大、駒大

◆５・４キロ　早大・中谷（1年＝佐久長聖）が５人抜きで９位まで浮上

◆５・０キロ　東海大・館沢のトップ独走が続く

◆１・８キロ　東海大・館沢（3年埼玉栄）がトップ独走。青学大・鈴木（3年＝流通経大柏）、日本学連選抜・坂東（関学大、4年＝花園）が並走で続く

◆２区＝１１・０キロ　名古屋市港区藤前〜桑名市長島町（長島スポーツランド前）

◆第２中継所　直前で東海大・関がスパートし先頭でタスキリレー。区間賞は１０人抜きの城西大・荻久保（3年＝三郷工技）

◆９・３キロ　先頭集団の東海大・関が仕掛けたが、日本学連選抜・永戸がトップを奪い返す。青学大・橋詰は３番手。やや遅れて帝京大・横井、駒大・片西

◆８・２キロ　帝京大・横井が遅れ、先頭集団は日本学連選抜、青学大、東海大の３チームに

◆７・４キロ　駒大・片西が追い上げ、先頭集団との差が１０秒を切る

◆５・４キロ　第２集団から駒大・片西（4年＝昭和第一）が抜け出しペースアップ

◆２・６キロ　日本学連選抜・永戸（山梨学院大、4年＝盛岡工）、帝京大・横井（4年＝津島）、青学大・橋詰（4年＝和歌山北）、東海大・関（3年＝佐久長聖）が先頭集団

◆１区＝９・５キロ　熱田神宮西門前〜名古屋市港区藤前（藤前公園手前）

◆第１中継所　直前で東海大・西川（3年＝須磨学園）が追いつき４人のスプリント勝負。日本学連選抜・石井がトップでタスキリレー

◆８・６キロ　日本学連選抜・石井（関学大、3年＝布施）が先頭２人に追いつく。東洋大はやや遅れる

◆７・９キロ　青学大・小野田が仕掛け集団を抜け出す。帝京大・竹下（4年＝常葉大橘）が追走

◆６・７キロ　東海学連選抜が先頭集団から遅れる

◆５・８キロ　東北大、京産大、皇学館、愛知工大が集団から遅れる

◆５キロ　先頭集団が１４分３５秒で通過

◆４・５キロ　青学大は集団やや後方

◆３・０キロ　集団先頭に法大、明大、東海学連選抜、第一工大。初出場の新潟医療福祉大、大経大が遅れる

◆１・５キロ　法大・青木（3年＝春日部）が集団先頭

◆スタート地点　午前８時５分号砲。２７チームが一斉にスタート。東海大は西川（3年＝須磨学園）、青学大は小野田（4年＝豊川）、駒大は加藤（4年＝和歌山北）にエントリー変更。天候は曇り、気温１３・６度、湿度７４％。ゴール地点の伊勢神宮は雨