全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮=8区間106・8キロ、日刊スポーツ新聞社後援)の号砲を翌日に控えた3日、名古屋市内で開会式が行われた。

3年ぶりの2度目の頂点を目指す東洋大は“秘密兵器”の1年生がベールを脱ぐ。酒井俊幸監督(42)は6区の鈴木宗孝をエントリー通りに起用することを示唆し「精神的に動じない。彼が頑張ることで、負担を減らしたい」と期待を込めた。

鈴木は神奈川・氷取沢高ではサッカー部から1年冬に陸上部に転部。ただ人数が揃っておらず、主要な駅伝の出場経験はなかったという。高3時の高校総体の神奈川県予選は5000メートルは15分5秒81の7位だった。東洋大に入学後は1万メートルの自己記録を大幅に伸ばし、29分17秒89。酒井監督も「伸び代がある」と言う。

出雲駅伝は優勝した青学大と12秒差の2位だった東洋大。陸上界では無名校出身のルーキーが、その差を埋める。