箱根駅伝に27回出場の立大陸上競技部の男子駅伝監督に、上野裕一郎(DeNA=33)が内定した。14日までに同大のホームページで発表した。12月1日に着任予定。11月末にDeNAを退団するが現役は続行する。24年に創立150周年を迎える立大は上野監督の就任で第100回大会本選出場と世界レベルの選手育成を目指す。

上野は佐久長聖から中大に進み、箱根駅伝4年連続出場。09年には世界選手権男子5000メートルに出場した。上野は「監督という立場で指導していくことは決して簡単ではないと思いますので、謙虚に1つずつ学んでいきたいと考えています。まずは箱根駅伝の本戦出場が目標ですが、世界でも活躍できる選手の育成を目指していきます。感謝の気持ちを忘れずに、学生1人1人の長所を伸ばし、10年、20年後に尊敬される指導者となれるように精いっぱい努力してまいります」と意気込みをつづった。

立大陸上競技部は1920年創部。箱根駅伝には1934年(第15回大会)から通算27度出場。1957年(第33回大会)の総合3位が最高成績の伝統校も、1968年(第44回大会)を最後に本戦出場が途絶えている。08年(第84回大会)と09年(第85回大会)に、関東学生連合チームのメンバーとして中村嘉孝が9区と8区に出場している。今年10月の箱根駅伝予選会は28位だった。

◆上野裕一郎(うえの・ゆういちろう) 1985年(昭60)7月29日、長野・佐久市生まれ。中3秋から陸上を始め、佐久長聖では全国高校駅伝に3年連続出場。04年に中大進学。箱根駅伝に4年連続出場し第83回大会で3区間賞。エスビー食品を経て13年にDeNAに移籍し、初代キャプテンを務める。