来月2日に号砲が鳴る福岡国際マラソンの有力選手が11月30日、福岡市内のホテルで会見した。

今年2月の東京で2時間6分11秒を出した設楽悠太(26=ホンダ)は「東京同様、タイムを出す準備はまったくしていない。日本記録更新は厳しいと思っている。ただ走るからには大迫選手が(前回大会で)出した2時間7分19秒をターゲットタイムとして走りたい。勝つための準備は、この2ケ月間、十分できた。優勝を目指していきたい」と話した。04年尾方剛氏以来、14年ぶりとなる日本人優勝を狙う。

マラソンは日本記録(当時)を出した東京以来となる。30キロを超える走り込みはしないというスタンスは変わらない。調子は「走ってみないと分からない。でも悪くない」と淡々と話しながら「30キロ以降、崩れることはないと思う」とも口にした。本番は気温20度を超える温かいコンディションも予想されるが「気温が高くても条件は同じ。ペースメーカーがいる。それを目安にして走りたい」と語った。

同大会は20年東京五輪(オリンピック)の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(19年9月)と世界選手権(ドーハ・19年9月開幕)の選考会を兼ねている。