川内優輝(31=埼玉県庁)が、2021年世界選手権米ユージーン大会を目標にしていることを明かした。この日のレースは、11キロすぎに先頭集団から遅れた。必死の形相で後半に巻き返したが、2時間12分3秒で10位止まりだった。

川内は「また前半で離されて、後半粘るだけのレースになってしまった。(11月18日)上尾ハーフマラソンで状態が良くて、1キロ3分ペースでいけるかと思ったが。ハーフではごまかせても、フルマラソンはごまかしが効かない」と話した。

ただ後半は川内らしい走りで、トラックに入るとスタンドから「優輝! 優輝!」の声援も飛んだ。「折り返しで18位と聞いて、(最後は)10位になった。30キロまで(先頭に)ついていけたら、100%失速しませんから」と発言も。その上で「僕にはまだ3年ある。(21年世界選手権)ユージーンが目標ですので」と宣言。

川内は、東京五輪につながるMGC(来年9月15日)について態度を保留しているが、18日に19年世界選手権ドーハ大会への意欲を示したばかり。この日は20年東京五輪を飛び越えて、21年世界選手権で走ることを目標にしていた。