日本歴代8位の2時間7分27秒で福岡国際マラソンを制した服部勇馬(25=トヨタ自動車)が、レースから一夜明けた3日、福岡市内で2時間5分50秒の日本記録更新への道筋を口にした。携帯電話には「箱根駅伝を走り終わった後より、多い」と祝福のメッセージが約150通。東洋大・酒井監督からは「肩甲骨の動きがしなやかになった」と認められ、先輩の設楽悠からも「お前強いな」と言われたという。

現状「余裕を持って進められる」のは1キロを3分ペースと分析。その1キロごとのラップを少しずつ縮める先に日本記録更新がある。「1キロを2分58秒、2分59秒にできるか。体の動きと心のゆとりを持ちながら1秒、1秒をけずっていければ、2時間5分、6分台は見えてくる」。東洋大陸上部に受け継がれる「その1秒をけずりだせ」の精神。1キロ1秒を「けずりだせ」ば、積み重ねは42秒になる。