陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)が、今年1年を表す漢字を「弱」とした。8日、都内で陸上教室を開催。8月のジャカルタ・アジア大会では400メートルリレーでアンカーを務めて金メダルも、個人種目の100メートルは準決勝敗退。今年を漢字で表すとと問われて「『弱』いですかね…」とぽつり言った。

同大会100メートル銅メダル山県の存在が頭にある。「今季は山県さんに勝てず、力の差を感じた。今季は誰が見ても山県さんが強かった」と口にした。「来年は打倒山県か」と問われて「そうですね。日本選手権で勝って、来年の世界選手権にいきたい」と宣言した。

アジア大会後は1カ月半のオフをとった。「試合や合宿でしか海外にいったことがなかったので」と、ハワイに旅行。11月30日には都内のイベントで元サッカー選手のデビット・ベッカム氏と共演して2ショット写真を撮った。小学校時代はサッカー少年で、ベッカム氏と同じ中盤の右だったケンブリッジは「小学校のころにちょうど憧れていた選手。オーラがありました。久しぶりに緊張しました」と笑顔で口にした。

今冬は国内でじっくりと練習を行う予定。来シーズン初戦は3月に海外レースか、4月の織田記念国際(広島)になる見通し。「今年は強さがなくて弱かった。来年は強い選手に勝ちたい」と巻き返しを誓った。