東京オリンピック(五輪)を目指す選手たちは、どんな曲を好み、どんな曲を励みにしているのか? 7競技15人の選手に、一押しの曲を挙げてもらった。アスリートらしく、選手の背中を押すような名曲が勢ぞろいした。選手たちは皆、音楽の力を競技に生かしている。

第1回は陸上編。

■山県亮太 26歳(セイコー)

 ★一押し曲 PADDLE

 ★歌手名 Mr.Children

「Mr.Childrenさんは92年にデビューで、実は僕と同い年なんです」と笑う。昨年のデビュー25周年記念ライブにも行った。PADDLEは歌詞を自身の競技生活と重ね合わせ、励みとする。特にサビにある、未知の世界に挑戦して化学変化を期待するような歌詞がお気に入りだ。「どんな結果になるか分からないけど、とりあえず飛び込むように、トライしてみようと考える。不安になったり、ヤバイなと思ったりしても、思い切りよく行こうと元気が出る。背中を押してくれる歌詞ですね」と語った。

■市川華菜 27歳(ミズノ)

 ★一押し曲 NAO 

 ★歌手名 HY 

「岡崎城西高(愛知)の時からずっと聴いている」と話す。他にも好きな曲はバラード調ばかりだという。「私は緊張しやすいので、落ち着いている曲を聴きたいんです。テンション高めの曲を聴く人も多いですけど、私は心臓がバクバクしてしまうので。すごく失恋ソングって落ち着くんですよね。緊張する気持ちを落ち着かせるために、テンポが遅い失恋ソングばかりを聴いています」と説明した。念のため…「病んでないですよね?(笑い)」と確認してみたが、「大丈夫です。勇気をもらって、前向きになりますよ」と笑顔で勧めていた。