陸上女子リレーのナショナルチーム選考会が13日、都内で行われた。31人が参加した400メートルリレー候補の選考ではトラック第2コーナーのバトンゾーンを利用した30メートル走と得意区間での120メートル走のタイム計測が実施された。

17年日本選手権で女子100、200メートルとも6位の壹岐いちこ(立命大3年)は、昨年の高校総体女子200メートルを制した妹あいこ(京都橘高3年)と姉妹で挑戦した。いちこは「このセレクションを目標にして積んできました。自分の出せる力は出せたと思います」と振り返った。オフシーズンだけに、あいこは久々にスパイクを履いては走ったというが「悪くなかった。やれることはやれたかな」と語った。

あいこは今春から立命大へ進学する。春から1年間、姉妹で同じチームとなる。3歳上の姉いちこは「同じ学校になる。リレーでできたら」と心待ちし「文武両道の大学。勉強もちゃんとした方がいい。大学は選手が練習メニューを考える。考えることが大事かな」と大学生活のアドバイスを送った。あいこは「頑張ります」と笑顔。将来は2人でリレーの日本代表となる姿を思い描く。

この日は1600メートルリレー候補19人による350メートルのタイムトライアルも行われた。選考会は26日にも実施され、400、1600メートルリレーの代表候補となる約16人を選抜。5月の世界リレー大会(横浜)では日本記録更新と、10位以内に与えられる今秋の世界選手権(ドーハ)の切符を狙う。