陸上の日本実業団連合の西川晃一郎会長は選手の移籍を巡り「元の所属チームを円満に退部しなかった者は無期限で登録できない」との規定について「無期限」との文言を撤廃する方針を固めたことを明らかにした。

7日、都内で行われた男子マラソンの大迫傑(27=ナイキ)の日本記録報奨金1億円の贈呈式後に取材に応じた。

すでに理事会で決議されたという。年末、独禁法違反の恐れがないか公正取引委員会からヒアリングを受けていた。元のチームから退部証明書を交付された「円満移籍者」だけが新チームで登録の申請ができる。そうでない移籍の場合は「登録抹消や競技会への出場停止を科すことがある」との制裁項目もある。

過去に引き抜き行為によってチームが崩壊するなどの事例が発生したこともあり、それを守るために作られたルール。移籍に関する新しい規定について、現在、さまざまな意見を集めている。改訂されたルールは19年度内に発表する予定という。