男子マラソンで日本歴代5位の自己記録を持つ井上大仁(26=MHPS)が10日、ボストンに出場するため、成田空港発の航空機で渡米した。

昨年に続き悪条件になりそうで、レース展開は読みづらい。ただ基本は先頭集団で勝負する構え。井上は「世界レベルでもまれて、優勝争いをし、勝ち切れれば」と話した。レースがある15日は雨予報だ。寒さには不安もあり「晴れて欲しい」と願うも、終盤にある坂は、練習を重ねてきただけに自信を示した。

前回王者でもある川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)からは「日本で一番強い」と太鼓判を押される。アジア大会では日本人32年ぶりの優勝を果たし、駅伝、ロードも安定した強さをある。井上は「今は楽しみ」。世界的にも歴史があり、トップレベルの選手が集まるボストン。世界で活躍するための経験を積み上げる。