陸上女子800メートルでオリンピック(五輪)2連覇中のキャスター・セメンヤ(南アフリカ)が29日、男性ホルモンのテストステロン値が高い女子選手の出場資格を制限する国際陸連の新規定撤回を求めた訴えをスポーツ仲裁裁判所(CAS)が退けたことを受け、CASが本部を置くスイスの連邦最高裁判所に上訴した。

セメンヤは先天的にテストステロン値が高いとされる。国際陸連はテストステロンに筋肉を発達させ血中の酸素運搬量を増やす働きがあるとし、その値を薬などで基準以下に下げないと400メートルから1マイルで国際大会に出られないと定めたが、セメンヤは薬の摂取を拒否。発表した文書の中で「私は女性で、世界レベルの選手だ。国際陸連は私に薬を摂取させることはできず、私が私であることを止めることはできない」とコメントした。