日本陸連は3日、都内で20年東京オリンピック(五輪)のマラソン代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」出場選手発表会見を行った。9月15日、男子は午前8時50分、女子は同9時10分に号砲となり、男子31人、女子12人が参加する。コースは発着点が、新国立競技場から神宮外苑になる以外、東京五輪本番とほぼ同じ。男女各上位2人が東京五輪代表に内定する。

登壇した日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)はレース展開予想を問われると「読めません!」と一言。「いろんなタイプの選手がいるので。最初から行く人も、自重する人もいるかも。言えるのは誰が勝つか分からない、それだけです」と続けた。

会見には高橋尚子さん、野口みずきさんの五輪金メダリストも登場した。当日は男子がTBS系列、女子がNHKで放送される史上初の2局体制を取る。TBSで解説を務める高橋さんは「1日をマラソンデーとして盛り上げていけるように頑張ります」と語った。

残る東京五輪代表1人は国内主要レースで男子が2時間5分49秒、女子が2時間22分22秒以内を出した選手に与えられる。極めて高いボーダーに設定されており、該当者がいない場合はMGCで3位選手が代表になる。3位でも代表に大きく近づくことになる。