20年東京五輪のマラソン代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」出場選手発表会見が3日に都内で行われ、「3代目山の神」神野大地(25=セルソース)が“逆転満塁ホームラン”を宣言した。

9月15日に男子は31人が参加し、コースは発着点が、新国立競技場から神宮外苑になる以外、東京五輪本番とほぼ同じ。2週間前に試走したことを明かし、「最後の5キロの坂がすごかった。そこでサヨナラ満塁ホームランを打ちたい。最後まで諦めない」と青写真を描いた。

18年にプロランナーに転向し、アフリカでの高地合宿など独自の取り組みで鍛えてきた。2月の東京マラソンでMGC出場資格を取り、「東京も悪天候でしたけど、(アフリカで)他の選手とは違うタフさは身につけられた」と成果が実を結んだ実感があるという。

上位2人が東京五輪代表に内定する史上初の選考レース。男子は午前8時50分、女子は同9時10分に号砲となる。

残る1人は国内主要レースで男子が2時間5分49秒、女子が2時間22分22秒以内を出した選手に与えられる。該当者がいない場合はMGCで3位選手が代表になる。3位でも代表に大きく近づく。